
国の文化審議会(会長 石澤良昭)は、2007年(平成19年)6月15日(金)に開催された同審議会文化財分科会において、新たに201件の建造物を国の登録有形文化財に登録するよう文部科学大臣に答申が行われました。
今回新たに答申が行われた登録有形文化財には、篠山市内で4箇所目の登録となる篠山市立町に所在する小田垣商店店舗ほか10件(1箇所)が含まれています。この答申によって、近日中に文部科学大臣が文化財登録原簿に登録し、その旨を官報で告示し、国の登録有形文化財となる予定で、兵庫県下で篠山市は登録件数で神戸市(登録件数63件)に次ぐ登録件数(31件)となります。
登録される有形文化財の概要は下記のとおりです。
1.名称及び所在地
○名称
・小田垣商店店舗
・小田垣商店作業場
・小田垣商店旧酒蔵
・小田垣家住宅味噌蔵
・小田垣家住宅蔵
・小田垣家住宅座敷
・小田垣家住宅茶室
・小田垣家住宅便所及び風呂棟
・小田垣家住宅離れ座敷
・小田垣家住宅塀
以上10件(1箇所) |
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○所在地
兵庫県篠山市立町

2.建造物の概要
篠山城の東方、
篠山市篠山重要伝統的建造物群保存地区に隣接する旧商家町である立町に位置します。 かつては八重垣酒造(團野家)が江戸時代後期から昭和初期にかけて酒造業を手がけていた商家で、現在は黒大豆などを扱う小田垣商店の店舗等となっています。
旧京街道に面する敷地北寄りに建つ店舗は塗屋造で重厚な外観を見せ、南寄りには長い塀をのばして、老舗商家の屋敷景観をつくります。店舗の後方には、たちの高い作業場が接続して店舗と一連の空間をつくり、さらに後方に旧酒蔵が連なります。
また敷地南半には、数寄屋風のつくりで外部は軒下まで塗り込める座敷があり、座敷を囲むように、味噌蔵、蔵、便所及び風呂棟、茶室が建ち並び、さらに茶室と向き合わせに接客用の離れ座敷を配して、内向きの落ち着いた空間をつくっています。
小田垣商店店舗等は、篠山城下における18世紀後期の大型な町屋の形式を示すものとして、国土の歴史的景観に寄与しています。また、センスの良い和洋並列の館で、茶をもって客を遇する、明治から大正頃にかけて阪神間で盛んであった商人の気風が、丹波の地にもあったことを示す証左としても重要です。
3.その他参考資料
○全 国
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新規登録 |
累 計 |
| 登録件数 |
201件(80箇所) |
6,471件(2,726箇所) |
| 関係市町村 |
59市町村(区) |
680市町村(区) |
| 関係都道府県 |
36都道府県 |
47都道府県 |
○兵庫県
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新規登録 |
累 計 |
| 登録件数 |
10件(1箇所) |
289件(90箇所) |
| 関係市町 |
1市(篠山市) |
25市町 |
○篠山市
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新規登録 |
累 計 |
| 登録件数 |
10件(1箇所) |
31件(4箇所) |
※篠山市内の既登録有形文化財
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鳳鳴酒造主屋ほか (呉服町) 9件(1箇所) 平成15年9月19日登録
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上田家住宅主屋 (犬飼) 1件(1箇所) 平成16年2月17日登録
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西尾家住宅主屋ほか (大山上)11件(1箇所) 平成16年7月23日登録
※文化財登録制度について
文化財保護制度の中心である指定制度を補完するものとして、平成8年の文化財保護法改正時に導入されたものが文化財登録制度です。届出制と指導、助言、勧告を基本とする緩やかな保護措置を講じ、所有者による自主的な保護を促進し、幅広い文化財保護の実効を図るものです。
保護の対象となるものは、有形文化財建造物のうちその文化財としての価値に鑑み保存及び活用のための措置が特に必要とされるものを対象とし、登録の基準としては、築後50年を経過している建造物で次の1〜3のいずれかにあてはまるものです。
1 国土の歴史的景観に寄与しているもの
2 造形の規範となっているもの
3 再現することが容易でないもの