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篠山市指定文化財
川 端 家 住 宅

(1)名称 
 川端家住宅(かわばたけじゅうたく)

(2)文化財の種別
 篠山市指定有形文化財(建造物)

(3)指定年月日
 平成17年7月13日

(4)指定物件
 主屋・表の間・離れ・厠・通り・壱番蔵・弐番蔵・参番蔵・四番蔵・納屋
 ・中門・裏門・表塀・東塀1・東高塀・東塀2・西塀1・西塀2・裏塀

(5)員数
 10棟・9箇所

(6)所在地
 篠山市河原町

(7)建築年代
 明治前期(離れのみ大正9年)

(8)主要構造形式
 木造平屋建て 平入り 瓦葺き

(9)歴史的考察並びに外部的特徴                              
 川端家住宅は、平成16年12月10日に選定された篠山市篠山重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)内の河原町に所在する。川端家住宅は間口が蔵、塀を含めて9間半の入母屋造平入りの町家で、3間から3.5間の間口が多い河原町の商家群の中で、西隣の市指定文化財西坂家住宅に次ぐ広い間口を有し、敷地面積も西坂家住宅とほど同規模で、伝建地区内を代表する町家である。
 約713坪の敷地に、通りに面して主屋が建ち、庭を介して離れが建つ。その他に蔵が4棟と納屋が付属する。主屋は専用住宅として建築されたもので、離れは皇室行幸に際して客間として大正9年に建築された。それ以外の建物は明治前期頃に建築されたと思われる。
 主屋の通りに面する表構えは、ムシコ窓と出細格子が設けてある。壁仕上げは篠山に特徴的な灰中(はいなか)仕上げと見られる。玄関は住宅として建築されたため、細格子の引違戸となっており、他の河原町に特徴的な大戸(おおど)との違いがはっきり現れている。屋根軒裏は漆喰の塗り込み、木部はベンガラ塗りである。内部造作の豪華さからすると、至って標準的であるが、隅木下部にはコテ装飾が施されており、内部造作の豪華さにマッチしている。
 主屋内部の小屋組は特徴的で、洋トラス組となり柱間に加重がかからない構造となっている。主屋の座敷廻りは松の柾目材(まさめざい)で統一され、框(かまち)、床板、欄間、縁板まで超一級品の材料を使用している。

※灰中仕上げ:中塗りのような篠山独特の壁のこと
※ムシコ窓:表側の二階または中二階で、道路側に開けた格子付きの窓。格子は角材に縄を巻き、土を塗って仕上げたものを用い、外観が虫かごを連想させるためムシコ窓と呼ばれる。
※洋トラス:三角形を単位として構成した構造材で、曲げに対して構造体を補強する。
※柾目材:材面に年輪が縦縞に現れる木目の材料。板目材に比べ変形しにくい。
※框:床の間や床などの端にわたる化粧横木。

※内部は非公開


表の間・壱番蔵  北西から 表塀・表の間・壱番蔵  北東から
表の間・壱番蔵  北西から 表塀・表の間・壱番蔵  北東から
主屋大屋根から離れを望む(南方向) 主屋大屋根から表の間・壱番蔵を望む(北西方向)
主屋大屋根から離れを望む(南方向) 主屋大屋根から表の間・壱番蔵を望む(北西方向)
離れ  北から 離れ・弐番蔵  南から
離れ  北から 離れ・弐番蔵  南から
中門・納屋・四番蔵  南から 屋根修理の様子
中門・納屋・四番蔵  南から 屋根修理の様子
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